きねぶろぐ

日々感じたことをまとめていきます。

世界を変革するものに共通する経験とは

最近、こちらの「残酷すぎる成功法則」という本を読んでいまして、

著者はエリック・パーカーという海外の方のようなのですが、「黄金の羽の拾い方」の橘玲さんが監訳をしている本で、科学的に証明された、成功する人の行動がまとめられています。

 

 

各箇所に研究の内容や専門家の方の言葉が引用されていて、説得力があるというか、その分内容は分厚いのです。

 その中でも、今回は「世界を変革するものに共通の経験」というところを抜粋しようと思います。

 

世界を変革するものに共通の経験

 結論:良き指導者につくこと

結論から言ってしまうと、良い指導者(メンター)につくことが、各分野の第一人者に共通する経験だという。

何らかの分野の第一人者になるには、方法は一つしかないという。それは、良き指導者につくことだ。

たしかに、勉強でもスポーツでも指導者で成績が変わるみたいなことはよく聞きます。

  • テニス選手でコーチを変えてから成績が良くなった
  • 野球チームで監督が変わって優勝した
  • 有名な塾講師がいる塾へ行って、第一志望の大学に合格した

 

なぜ良き指導者につくことが、関係しているのか

指導者なんて関係ない、結局最後は自分の力でしょ。という考えもあるとは思いますが、著者は以下のように言っています。

なぜメンターはそれほど重要なのだろう?それは誰でも、すべての失敗を経験するのは不可能だからだ。他者が経験した失敗から学ぶ方が手っ取り早い。良きメンターや教師は、あなたがより迅速に学べるように手助けをしてくれる。

 論理的な理由だと思いました。一人の人間の経験では、どうしても時間的限度があるので、他人の経験をもらうのが、第一人者になるには必要なことのようです。

たしかに他人の言葉(経験)を素直に受け入れる人は成長も早いように感じます。

 

修業が楽しいこと

加えて、指導が楽しいというのも大事なポイントらしいです。

「楽しみ」はふつう、「専心努力」や「専門的知識(技能)」、「第一人者になる」と同じ範疇には入れられない。「楽しみ」は、感情に基づくものだ。ところが、この感情的な構成要素が決定的に重要なのだ。
 
人は、尊敬する誰かと関わると俄然やる気になる。加えてその人物が、あなたも同じことを達成できると感じさせてくれたなら、それはすばらしい成果がもたらされる。

 メンタル的にも安定して、学べた方が吸収も早くて、継続もしやすいと思います。

個人的には、何か力をつけるには、継続性が不可欠だと考えていて、それにはモチベーションが必要だと思います。ただし、このモチベーションに関しては、「楽しい」という感情だけが当てはまるとは思わなくて、「何が何でもやらないといけない」という事情のようなものもある場合があります。

後者に関しては、メンタル的にはあまり安定しているイメージがないので、できれば前者がいいですね。

 

話が脱線しましたが、最後にこの本にも書かれていた実践の方法について、まとめます。

 

上司ではなく非公式のメンターを見つけなさい

会社の外でも生き方のメンターとなる人を見つけると良いと言っています。しかも、メンターは一人と決めなくても良くて、複数いた方が、その分多様性も養えるとか。

 

メンターに聞いてからやるのではなく、やれることは全部やってからメンターの目に留まろうとする

あなたのために特別に骨を折ろう、とメンターがおもってくれるのはどんなときだろう?それは、考えられるすべての途をためしたが、もはやメンターの助けなしには万策つきました、とあなたが証明できたときだ。
自力でできる限りのことをやっている姿は、あなたの賢さと才覚、また、決して人の時間を無駄にしないであろう人間性を示している。

 要するに、自分でやれることは全てやった状態でメンターと関われということ。これには人の時間を無駄にしないという考えが大前提で、対等に話すなら、それにふさわしい人間である必要があると感じられます。

 

メンターについて知る。いや、徹底的に調べる

メンターのことを調べるのは、喜ばせるためではない。これまで述べてきたように、その人物が自分に合っているかどうか見極めなければならない。 

 結局メンターを選ぶのも自分自身。そのためには相手がどのような人物なのか自分で見極めなければならない。この時点で既に間違った選択をしていたら、その後どんなにメンターの指導を仰いでも時間を無駄にしてしまうことになります。

 

フォローアップをする

メンターから忘れられないようにすること。忙しい人に覚えていてもらうのは至難の業だということを忘れないように。そこで心がけるべきことは、つねに関係を保ち、途切れさせないようにすることです。「印象に残る」が「煩わしくはない」という微妙な間隔でメールを送ったり、質問したりする。何かを復活させるより、途絶えさせないようにする方が簡単です。交信が途絶えないように努力するのはメンターではなく、あくまでもあなたです。 

 人間関係の親密度という点でも、接触回数が関係しているように、メンターとの関係でも常に途切れさせないように、自分からアプローチすることが大切。

でも、この時にちょうどよい距離感で関わらなければ、煩わしく思われてしまったりするので注意が必要そうです。

 

メンターに誇らしい気持ちになってもらう

メンターとあなたの目的は一致している。それは、あなたをすぐれた技能者に仕上げることだ。だが同時に、第二の目的もある。それはメンター自身を輝かせることだ。 

 最後に、自分が成長することで、メンター自身の幸福感へも繋がる。自分の成長のためだけに焦点を合わすのではなく、メンター自身も自分の成長によって、幸せになることを忘れずに、行動するとよいのかもしれないです。